【アタ（小麦全粒粉）の特徴と使い方】

アタは、小麦の表皮、胚芽、胚乳を丸ごと挽いた全粒粉で、インド・ネパール料理の基本的な食材です。通常の白い小麦粉と異なり、薄茶色で極小さい茶色の粒が混ざった見た目が特徴的です。

栄養面では、食物繊維、鉄分、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品として注目されています。また、一般的な小麦粉よりもグルテンが少なく、体にやさしい食材として健康志向の方に人気です。

主な使用法は、チャパティ、プーリ、パラタなどの無発酵パンの製作です。アタに水を加えて捏ね、円形に伸ばして強火で短時間焼くのが基本的な調理法です。膨らませるコツは均等な厚さと適切な火加減で、成功すると柔らかく風味豊かな仕上がりになります。日本でも製菓材料店やエスニック食材店で購入可能で、健康的な主食として活用できます。